前の記事で、『ハード・ウェイ』でジェームズ・ウッズの役作りを手伝ったテクニカルアドバイザーがジェームズ・ウッドという名前がそっくりの警部補だったと書きました。
下の「ニューヨーク・タイムズ」の記事は撮影中の取材の記事で、撮影現場にいたジェームズ・ウッドの言葉も載っています。
https://www.nytimes.com/1990/08/08/movies/a-police-comedy-that-takes-realism-seriously.html
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この記事の中でジェームズ・ウッド警部補が、ジェームズ・ウッズとジェームズ・ウッド、マイケル・J・フォックスとマイケル・J・ウッズがいて、今まで聞いた中で最も紛らわしい映画だということを話しています。マイケル・J・ウッズはジェームズ・ウッズの弟。この記事で初めて弟の存在と名前を知り驚きました。
一体何役で出ていたんだろうと思い、エンドロールのキャストをよく見てみると、下から12行目に「COP MICHAEL JEFFREY WOODS」とありました。HOMEBOY COPの下です。映画の警官が出ているシーンを観直してみたのですが、さっぱり分かりません。
ちなみにHOMEBOY COPはおそらく、ニックから階段ですれ違う時に「Homevoy」と声を掛けた警官でしょう。
弟の本業は俳優ではなく、故郷のロードアイランド州ワーウィックのビデオ店オーナー。2006年に49歳で心臓発作で亡くなっています。
上の記事は「Find a Grave」（お墓を探せ）というサイトのもので、弟のプロフィール、お墓の写真と場所、家族が載っています。写真はジェームズ・ウッズと肩を組んでいる写真。これによると、弟は『ハード・ウェイ』以外にも、兄の映画に出ています。
・『Straight Talk』(1992)
邦題：『ストレート・トーク/こちらハートのラジオ局』
・『KILLER: A JOURNAL OF MURDER』(1996)
・『Another Day In Paradise』(1997)
アナザー・デイ・イン・パラダイス : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
・『RACE TO SPACE』
邦題『スペース・ミッション 宇宙への挑戦』
・『Rudy: The Rudy Giuliani Story』(2003)
邦題：ルーディー ジュリアーニNY市長9月11日真実の物語 - Wikipedia
下の記事にとると、弟が急死した時、ジェームズ・ウッズはCBSの新番組「SHARK」の撮影中だったのですが、CBSが再来週まで撮影を一時中断してくれて、すぐにロードアイランド州の実家へ帰省したそうです。
下の「シアトル・タイムズ」の記事によると、ウッズは当時59歳で、10歳差の弟だったことが分かります。「SHARK」は、弟の急死という人生で最悪な時期と重なったものの、これまでで最も楽しい作品だったそうです。
下の「シアトル・タイムズ」の記事によると、ジェームズ・ウッズは弟が治療中に亡くなったケント病院に対して医療過誤訴訟を起こし、コレッタ院長が謝罪してケント病院に「The Michael J. Woods Institute」を設立することで和解したそうです。
こちらにも記事が。
この訴訟における謝罪の力について書かれた下の記事によると、コレッタ院長による心からの謝罪をジェームズ・ウッズが賞賛したそうです。
上の記事ではさらに、『Healing Words: The Power of Apology in Medicine』という、病院や医師から不当な扱いを受けたと考える患者やその家族に対する謝罪の効果について書かれた決定的な本を、マイケル・S・ウッズという医学博士が書いているという皮肉についても書かれています。医者が患者や家族に謝罪の言葉を述べないからこういう本が書かれたようです。
