2025/1/1の相棒SP。冒頭の方で陣川君の婚約指輪選びに付き合っていた右京さんが、お世話になっている人へのプレゼントを陣川君からすすめられたとき、「相手が喜ぶだろうか、迷惑じゃないかと気を回すだけで冷たいわけではなく、自分があげたものを相手が喜ぶと思うのは独善的だと思う」という旨の反論をしていたにも関わらず、ラストで亀山君にハンカチをプレゼントし、亀山君は大喜び。気に入ってもらえるか心配な右京さんは、「気に入らなければ捨てるなりフリマに出すなり」と言いましたが、亀山君は「俺のために右京さんが選んでくれたものですから、もう、何でも嬉しいです!」と言い、右京さんは「何でも嬉しいって、君、それまたプレゼントのし甲斐がないじゃありませんか」と照れ隠しかのようにツッコミ。亀山君はハンカチと入っていた包装を頭上に掲げて本当に嬉しそうです。その後、改まって新年の挨拶を交わしました。
右京さん、いつもどおりの冷静な話し方なのに、渡した後の手の指のモジモジした動きとか硬い姿勢とかから珍しく緊張しているように見えました。「気に入らなければ捨てるなりフリマに出すなり」って、亀山君を困らせたくないのと、後で知って自分が傷つくのを予防するのと、両方の意味があったんだと思います。
「君に似合うものを選んだつもり」という、黒っぽい生地に白い格子模様が入ったハンカチ。陣川君にあんな反論をしていたのに、結局は陣川君のすすめに従い、独善で選んでます(笑)
多分、陣川君への反論は嫌みと言うより嫉妬や言い訳に近いものだったのでしょう。心の底では、陣川君みたいに自分の気持ちだけでプレゼントすることができたらどんなにいいだろうとある種の憧れを抱いていたかもしれません。葛藤した結果、陣川君の言葉がきっかけで生まれた感謝を伝えたいという思いが、迷惑を掛けたらどうしようという不安を上回ったということでしょう。
右京さんにとって、プレゼントを選ぶのは相当ハードルが高かったんじゃないでしょうか。まず品物を何にするかという問題がありますが、右京さんと亀山君の好みにはなかなか共通点がなさそうなので、亀山君が喜びそうなもの(例えばジャンパーとか)に右京さんは詳しくないと思われます。そこで、亀山君も使うであろうもので、かつ、自分が品質とかブランドに詳しいもの、ということでハンカチにしたのではないでしょうか。でもそこからがまた大変で、大量のハンカチからどれを選ぶか。亀山君は何色が好きだろうか、どんな生地が好きだろうか、欲しいブランドはあるだろうか・・・そうやって亀山君の立場から考えて悩み抜いた末、最後は自分が自信を持ってすすめられる品質のブランドから「似合うかどうか」であのハンカチを選んだんだろうなと思います。
「気に入ってもらえたのなら、良かった」とほっとする右京さんの微笑みが、選んだときの苦労を物語っていました。
それにしても、右京さんに影響を与える陣川君、『相棒』ファンにとって重要人物ですね。
相棒公式Xにほっこりする年賀状が!
— 相棒 (@AibouNow) 2024年12月26日