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『ヴァンパイア/最期の聖戦』のアダム神父はなぜ自分に暴行したジャックから離れなかったのか?

ジャックはアダム神父に教会の秘密を吐かせるために、夜、モーテルのバスルームで脅して右の掌をナイフで切り、次にお腹を刺そうとします。恐怖に耐えかねたアダム神父は白状し、ジャックはアダム神父を監視役ではなく仲間として迎えれます。

その翌日、アダム神父はそれまで通りジャックのトラックの助手席に乗っています。教会に着いた後、カトリーナのことでジャックがモントヤと喧嘩を始めたら、体を張って止めに入り、喧嘩してる場合ではないことを諭します。ヴァンパイアが潜んでいる町に着いた後、ジャックから一緒に戦うかどうか聞かれて「I'm with you.」と答えます。エレベーターおとり作戦ではジャックと握手をして、監視カメラ越しに手を振ります。

 

普通、自分の手を切って、殺そうとまでした相手のそばには怖くて近づけないと思うんですが、アダム神父はむしろ距離が近くなっている気がします。

 

ジャックがヴァレックに捕まった時も、自分だけ逃げることはせず、アルバ枢機卿を撃ち殺してまで救出します。

 

勝手な想像ですが、バスルームシーンの後、ジャックが包帯を巻いてあげて、手荒な真似をしたことを謝ったのではないでしょうか。元々、好きになってきたから痛めつけたくないと言ってましたし。で、アダム神父も両親のことでジャックを知らず知らずのうちに傷つけていたことを謝って、ジャックの心の傷に比べたらこんな傷は大したことないと言って、ジャックがアダム神父に「君は本当にいい奴だな」と言った、とか。

ジャックの暗い過去と、優しい一面を知ったアダム神父はきっと、以前にも増してジャックの力になりたいと思い、ジャックと共に戦うことを神に誓ったんだと思います。