『オッペンハイマー』の製作総指揮ジェームズ・ウッズが、具体的にどう関わったのか調べてみました。
ロサンゼルス・タイムスの記事によると、伝記『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』(原題:American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer)の映画化権を2015年に得た実業家J・デヴィッド・ワーゴ(もう1人の製作総指揮、70歳)が、脚本の依頼・却下の繰り返しに苛立って、旧知の仲のジェームズ・ウッズに会いにハリウッドに行って、ウッズがノーラン監督のプロデューサーであるチャールズ・ローヴェンとのミーティングをセッティングし、本がワーゴ→ローヴェン→ノーラン監督と渡ったたようです。
つまり橋渡しをしたわけですね。
下の記事にはワーゴの経歴や苦労、ウッズとの関係が書かれています。
・マサチューセッツ工科大学卒で、原子爆弾に関わった教授たちから物理学を教わった。
・ウッズとは何年も前から知り合いで、当時のディスカバリー社の取締役時代に一緒に働いていた。
ウッズ(76歳)はマサチューセッツ工科大学中退で、先輩・後輩にあたるというのもあったのかもしれませんね。
ウッズについては、トランプ支持者であったり、右寄りの発言をしたり、かつてのファンの中には残念に思う人も多いですが、この映画によって世界中の人々が原子爆弾の恐ろしさを知り、使わないようにすべきだと思うきっかけになってくれたらいいですね。
ウッズ自身は原子爆弾についてどう思っているのでしょうね。
ウッズの喜びと感謝のポスト
On our way! #Oscars pic.twitter.com/DzJ7UFdbf1
— James Woods (@RealJamesWoods) 2024年3月10日
I am the luckiest man on earth. pic.twitter.com/2oThtKe88q
— James Woods (@RealJamesWoods) 2024年3月10日
And we're off!!!! #Oscars pic.twitter.com/itLqsJW1Zu
— James Woods (@RealJamesWoods) 2024年3月10日
さあ、出発だ‼‼
What a fantastic night!!! #Oscars #Oppenheimer pic.twitter.com/BVNNRjRZCH
— James Woods (@RealJamesWoods) 2024年3月11日
Chuck Roven has been my best friend forever, and sharing this experience and this night with him is the pinnacle. Four years ago we three forged a bond to get #Oppenheimer made, and it was so moving that he acknowledged David and me tonight. Bravo, Chuck, and thank you. pic.twitter.com/HYGKpzVJV9
— James Woods (@RealJamesWoods) 2024年3月11日
(DeepL翻訳)チャック・ローベンは私の永遠の親友であり、彼とこの体験と夜を共有することは最高だ。4年前、私たち3人は『オッペンハイマー』を作るために絆を深めた。そして今夜、彼がデイビッドと私を認めてくれたことはとても感動的だった。ブラボー、チャック、そしてありがとう。
ローヴェンがスピーチの中で、ウッズとワーゴの名前を出して感謝している動画。ロバート・ダウニー・Jrが後ろでガッツポーズをしています。ウッズと『トゥルー・ビリーヴァー/はぐれ弁護士の執念』で共演経験があります。
Promises made, promises kept. This is loyalty and abiding friendship in action. Chuck Roven has been the most successful producer of his generation for a reason: he is a singular man of honor. #Oppenheimer #Oscars #CharlesRoven pic.twitter.com/3RTZDOHKsn
— James Woods (@RealJamesWoods) 2024年3月13日
(DeepL翻訳)約束を交わし、約束を守る。これが忠誠心であり、変わらぬ友情である。チャック・ローヴェンが同世代で最も成功したプロデューサーとなったのには理由がある。
つまりジェームズ・ウッズは作品内容にかかわってない。誤解を招くのは、Exective Producerを「製作総指揮」と訳すせい。エグゼクティブプロデューサーの多くはただの版権やオプションの所有者で、映画の製作にはまるで関与してない場合も多い。 https://t.co/48Ps5mjlhh
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2024年3月17日