約1年前の2023年7月22日に書いた下の記事の続きです。
これは実際の“太陽の光”を使って、ヴァンパイアを倒すゲームです。住む場所、遊ぶ場所、遊ぶ時間によってゲームプレイが変化します。メタルギア(ステルス)以上に、社内外に説明するのが難しかったゲームです。 https://t.co/V9L5fB2TfG
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2024年7月16日
ヴァンパイアを本物の太陽光で倒すゲーム『ボクらの太陽』は『ヴァンパイア/最期の聖戦』の影響を受けたものだと思っていましたが、実際はそれぞれが西部劇映画の影響を受けているようです。小島秀夫監督とジョン・カーペンター監督は西部劇ファンの同志といったほうがいい気がします。
既にご存じの方も多いでしょうが、「ボクらの太陽」シリーズに出てくる主人公の名前は、「ジャンゴ 繋がれざる者」のモデルにもなったマカロニ・ウエスタンの名作「続・荒野の用心棒」で棺桶を引きずって現れるフランコ・ネロ演じるキャラ「DJANGO」から来ている。まさに、「Dは発音しない」。
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2013年3月7日
ボクらの太陽公式ガイド 完全版: 太陽アクションRPG (KONAMI OFFICIAL GUIDE 公式ガイドシリーズ) |本 | 通販 | Amazon
この本のインタビューで小島監督は「『ボクらの太陽』って西部劇なんですよ」と話し、『続・荒野の用心棒』で主人公ジャンゴが棺桶を引きずるのをボス戦に取り入れたことを明かしています。さらに、『ヴァンパイア/最期の聖戦』の、ヴァンパイアを外まで引っ張り出して焼くというイメージも『ボクらの太陽』のボス戦に近いと話しています。
下のリンクから読める新潮社「波」2022年10月号の万城目 学×小島秀夫の対談記事の中で、小島監督が『ヴァンパイア/最期の聖戦』を『ボクらの太陽』みたいな映画だと説明しています。
我らが愛する「吸血鬼」
https://www.shinchosha.co.jp/book/336013/#b_interview
おそらく小島監督は『ヴァンパイア/最期の聖戦』に親近感を持っているんだと思います。
スマホもGPSもなかった前世紀末。太陽センサーとRTC(時計機能)があれば、現実の太陽光でヴァンパイアを倒すゲームが創れる。既に技術はあった。ただ問題は原価と供給体制。企画は以前からあり、待機中。TOY部門で太陽センサーを使った玩具が発売。生産工場や流通倉庫を使い、原価が下がり、可能に!
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2022年6月29日
ROM自体に”太陽センサー”を取り付けて、実際のリアルタイムに変動する太陽量を計測してゲームに反映、ヴァンパイアを倒すゲームだったので、調整もバグチェックも常に事務所の外でやっていました。雨の日は困りましたが。 https://t.co/R3z1oyDJhi
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2020年7月17日