久々にチャップリンの『街の灯』を観たときに、『ハード・ウェイ』のニックと同じ仕草だとびっくりしたシーンがありました。
チャップリン演じるチャーリーがボクシングの待合室で、敵いそうにない相手に取り入るために、椅子に座って女性のような仕草をし続けるんですが、その中で、人差し指と中指だけ立てた右手を右の頬に当てて頬杖を突く仕草があって、その手の仕草が、バーでニックがスーザンを演じ始めて「Well(さぁ)」っていう時と同じなんです。あと、足を組むのも同じですね。
こういう女性の手のパターンが元々あるのかもしれませんが、有名な映画なので、もしかしたら『ハード・ウェイ』で参考にしたのかな、なんて妄想を。
以前は『街の灯』のそのシーンの画像を掲載した「藝術大全」というサイトがあったのですが、どうもなくなってしまったようで、ネット上には画像が見当たらないです。実際の『街の灯』を観ていただくしかないのですが、チャップリンの表情とか仕草とか、全体を通してホントにチャーミングです。言葉ではなく動きだけで人を笑わせる喜劇王はやっぱりすごいと改めて思います。