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ジェームズ・ウッズがハデスの声優をした『ヘラクレス』(ディズニー'97)感想(少しネタバレあり)

スチュアート・リトル2』でも悪役ファルコンの声を演じたジェームズ・ウッズ。やっぱり声も魅力的ですよね。

haten-aren.hatenablog.com

 

ヘラクレス』は、ジェームズ・ウッズの声を存分に楽しめる映画です。

 

まずハデスのオーディションの話が面白いです。

下の記事によると、ハデスの声優オーディションでジェームズ・ウッズは、「早口でユニークな車のセールスマン」というアプローチで臨み、この設定に興味を持ったディズニー側は、冷徹で残忍なハデスの性格にコミカルな部分を取り入れることを決定したそうです。

castel.jp

 

実際聞いてみて、まさにその通り。セールスマン風のコミカルな演技も、怒って青い炎の髪が赤い炎の髪になるときの怒鳴り声も素晴らしいです。ハデスの人気の理由がよく分かりました。
ちなみにハデスが怒るのは一瞬で、すぐに自分を落ち着かせようとするアンガーマネジメントができる神です。ホントにサラリーマンみたい。

 
メイキングで、ハデス担当のアニメーター、ニック・ラニエリが、ジェームズ・ウッズの演技から生き生きした表情が作れたと語っているので、日本アニメと違って先にアフレコして口や表情を合わせるようです。ハデスがウッズに見えるのは当然です。
メイキングでウッズがマイクの前で手振り身振りを交えてアフレコしている風景が映って、だからリアルな声の演技ができたんだなと思いました。見られて嬉しかったです。
 
内容的にも、「叙事詩コメディ」とメイキングで語られているとおり、随所にコメディ要素が散りばめられていて、神話らしくないです。
 
お気に入りのシーン
・フルタイムで働いてて暇がないというハデスにゼウスが無神経な冗談を言う
・運命の女神の1人の鼻の穴からクモ
・『ライオンキング』のスカーの毛皮を被るヘラクレスヘラクレス担当のアニメーターは『ライオンキング』のジャファーなどの生みの親アンドリアス・デジャ)
アメリカンエキスプレスのカードみたいなカード
・ペインがヘラクレスグッズのサンダル「エア・ハーク」を履いててハデスが怒る
・メグと引き換えにヘラクレスの力を24時間封印する取引をするハデスが本当にセールスマンみたい
・ゼウスの神殿と逆方向に行くタイタンたちにツッコむハデス