前の記事で、二見文庫『ハード・ウェイ』は映画と違うところがいっぱいと書きました。具体的にどう違うかについて、何記事かに分けて書いていきます。今回は、ニック主演の『スモーキング・ガン』シリーズについてです。
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ｐ.168に書いてありますが、小説のニックは、モスが禁煙のために火をつけていない煙草をくわえているのを見て、主演映画『スモーキング・ガンⅡ』が成功してⅢが製作されるなら、プロデューサーに話してジョウ・ガンにも禁煙させようと考えます。煙草を吸うヒーローは、青少年に悪いメッセージを伝えかねないので、ジョウ・ガンもモスのように火をつけてない煙草をくわえればいいかもしれないと思ったのです。なにより、モスの実生活における癖を演技に応用できるのが嬉しいのです。
映画にはこの話は出てきませんが、ニックならきっとそうしていると思います。
