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『ヴァンパイア/最期の聖戦』ラストシーンでジャックがアダム神父に言った「悪魔の言葉か」について

ラストシーンで下ネタ返しをしてきたアダム神父にジャックが驚いて言うセリフ

Are you possessed by demons?

引用元:ジョン・カーペンター監督『ヴァンパイア/最期の聖戦』

ちょっと笑いながら言ってるので「ア、ア、アーユー」って感じになってて、ジャックが笑ってるよ!って感動します。

直訳すると「悪魔に取り憑かれたのか?」。悪魔が憑依したのかと思うくらいアダム神父らしくない反応だったということです。字幕は「悪魔の言葉か」で、悪魔みたいに口が悪いという意味かな?とは思っていたのですが、元々の「悪魔に取り憑かれたのか?」のほうが面白い気がします。

 
どうしてジャックの言葉遣いを「Language!」(なんて言葉を!)とたしなめたアダム神父がラストシーンでは逆に

 Language, Padre, language!

引用元:ジョン・カーペンター監督『ヴァンパイア/最期の聖戦』

とたしなめられるような下ネタ返しをしたのでしょうか。私はジャックへの思いやりからだと考えています。モントヤがヴァンパイアになった悲しみ、別れの悲しみ、これから2人きりで戦う不安。それを全部和らげてあげたくて、あえて言った。そう考えながら見ると、男同士が真に打ち解け合ったいいシーンなんですよ。
でもきっとジャックは、出会った時と同じような恥ずかしがる反応を予想していて、それを見て癒されたかっただけなんだと思います。

なので私の勝手な想像では、頑張って言ってみたアダム神父が、ジャックがたしなめられて急に恥ずかしくなってしゃがみこむという予想を超える反応を見せ、ジャックが「君には祈りの言葉の方が似合う」と言って背中をポンと叩く、という続きになっています。