前の記事で、二見文庫『ハード・ウェイ』は映画と違うところがいっぱいと書きました。具体的にどう違うかについて、何記事かに分けて書いていきます。今回は、モスの怪我についてです。
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映画でも小説でも、モスは冒頭でパーティー・クラッシャーが運転するトラックから落ちて怪我をします。映画のモスは、直後こそ腕に何かつけていますが、いつも間にか外れています。大した怪我ではなかった様子で、痛がるそぶりもありません。
しかし小説のモスは、なんと最後まで左腕と肋骨2本骨折してギプスした状態で捜査!なんという執念。でもニックに殴られた時、拳が肋骨に入って痛がります。クライマックスのビルボードでの戦いの過程でギプスが破れる場面があるので、そこまでつけていたことが分かります。