Woods&Buddy

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『ハード・ウェイ』のニックとモスの服の色の変化は心理的変化も表現しているのかも

私の勝手な見解ですが、ニックのイメージカラーは緑や白系、モスのイメージカラーは紺や黒系だと思います。

ニックが前半で着ているM-65フィールドジャケットは『タクシードライバー』などの映画のオマージュだと思われますが、モスがニックのことを「never-never land」に属する坊やだとブリックス部長に言っているのを聞くと、ピーターパンの緑色の服もイメージしてスタイリングした可能性もなくはない…?

モスとスーザンのデートに現れたときの服装は、シャツとズボンと靴の色がモスと同じような色で、上着はモスの柄違いのようで、ペアルックみたい。だからバーでスーザンになりきるニックと並んで座っていると余計カップルの修羅場に見える(笑)

ロサンゼルスの自宅から持ってきた服は全部盗まれたため、ニューヨークで新たに買ったもの。モスのクローゼットを見る前なのに同じような服を着ているところを見ると、つるしの服を買う習慣がないニックがなかなか服を選べなくて、しびれを切らしたモスが代わりに一番小さいサイズのを適当に選んでやったら、結果的に自分の服に似たものだったとか?(ただの妄想です)

ちなみに、ニックがつるしの服を買う習慣がないため時間がかったというのは、二見文庫『ハード・ウェイ』に書いてあります。

haten-aren.hatenablog.com

 

ニックが人を殺したと勘違いさせられロサンゼルスに帰るところでは、淡緑色のような上着に白いTシャツを着ています。緑系の服を着てネバーランドに帰るという意味合いもあるのかもと深読み。

 

モスがクライマックスで、紺や黒系ではなく白いシャツとジーンズを着ているのは、心を開いたことを象徴している気がします。一方ニックは、いったん緑系に戻ったのに、クライマックスでは濃い青のシャツ(ボタンの所の一部が緑)を着ています。モスと共に最後まで戦うという決意の表れのように見えます。