映画ではニックが役作りで刑事に同行しますが、実はジェームズ・ウッズが役作りでニックのようなことをしていました。映画パンフレットによると、ロバート・デ・ニーロが『ミッドナイト・ラン』の役作りで協力してもらったニューヨーク市警のベテラン警官、ジェームス・ウッド警部補が、『ハード・ウェイ』のテクニカル・アドバイザーとして、長時間かけてウッズの役作りを手伝い、何度か麻薬取引の現場の手入れにウッズを同行したこともあったそうです。防弾チョッキは頭部も背中もを守ってくれないことを認識していたウッズは、ニックと違い、”本物のプロ”のように行動したとのこと。
雑誌SCREEN1991年7月号のジェームズ・ウッズのロングインタビューには、テクニカル・アドバイザーの名はジェームズ・ウッドと書いてあり、スかズかよく分かりません。
このSCREENでのインタビューの中で、この名前にまつわる面白いエピソードが紹介されています。ジェームズ・ウッズは最初にテクニカル・アドバイザーを聞いたとき、自分と全く同じ名前だと勘違いし、冗談だと思ったそうです。それで、関係者全員が集まる顔合わせの時に、冗談で自分は役者か警官かと言い、周りからの反応で、初めて警官の名がWoodsではなくWoodだと気づいたそうです。そんなお茶目なエピソードがあったとは。
他にも、DEA(麻薬取締局)の仕事をやらせてもらったときは、「もし仮に殺されることがあっても、責任は自分にある」という書類にサインさせられ、パイロット免許を5時間でもらった気分と例えています。
↓売り切れていますが、表紙と目次は分かります。
この件について、ジェームズ・ウッズが2020年3月7日にツイートしています。
We had two terrific narcotics detectives who were our tech advisers, Jimmy Wood (yes, for real) and Les Sturkey. They took me on an actual raid once in the Bronx. Very exciting. Just terrific guys. New York police are just fantastic people. #TheHardWay https://t.co/hJF68rGprx
— James Woods (@RealJamesWoods) 2020年3月7日
ジミー・ウッド(そうです、本当のことです)とレス・スターキーという2人の優秀な麻薬捜査官が技術顧問としてついてくれました。ブロンクスで実際に手入れに連れて行ってもらったこともあります。とてもエキサイティングだった。本当に素晴らしい人たちです。ニューヨークの警察は本当に素晴らしい人たちです。(Google翻訳とDeepL翻訳使用)
ジミーはジェームスやジェームズの愛称です。
2023/5/25追記:下の記事で紹介したジェームズ・ウッズの動画でこのエピソードが語られています。
2023/6/3追記:パンフレットにはジェームス・ウッド警部補が21歳と書いてあったのですが、下の「ニューヨーク・タイムズ」の1980年8月け日の撮影中の取材記事によると、警官になって21年の42歳だそうです。パンフレット制作者が「21 years」を「21 years old」と間違えたのかも。でも普通に考えてベテラン警官が21歳なわけないです。ずっと引っ掛かっていた謎が解けました。ちなみにジェームズ・ウッズは当時43歳。年齢的にも近いという奇跡。
https://www.nytimes.com/1990/08/08/movies/a-police-comedy-that-takes-realism-seriously.html
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